マスクの種類の違いは?医療用マスクの等級を解説。N95の基礎知識も分かりやすく紹介。
マスクの種類と違い|医療用マスクの等級・N95の基礎をわかりやすく解説
感染症や大気汚染への備えとして、用途に合ったマスク選びは欠かせません。本ガイドでは、布・サージカル・N95/FFP・活性炭など主要タイプの特長と、ASTM 等級(Level 1〜3)を整理。シーン別に最適な選び方をまとめました。
1|主なマスクの種類
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布マスク:日常のほこり対策向け。微小粒子や病原体の捕集は不可。
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サージカル(医療用):飛沫・体液対策。一定のろ過能力で日常防疫や非高リスク医療に。
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N95/FFP2/FFP3:微小粒子まで高効率に捕集。高リスク医療や重度粉じん環境で。
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KN95/KF94/TN95:各国規格。N95 と同等を標榜するが、試験基準の厳格さが異なる場合あり。
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活性炭マスク:におい・一部有機ガスの吸着に有効(※高濃度化学蒸気は防毒マスク+吸収缶を推奨)。
2|医療用マスクの等級(ASTM)
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Level 1:基礎防護(低液体暴露)
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Level 2:中等防護
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Level 3:手術など高液体暴露
評価指標は BFE/PFE/耐液体浸透。台湾では CNS14774 に準拠し、手法が異なる場合も。
3|N95の基礎
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定義:米国NIOSH 認証、非油性粒子 95% 捕集
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適用:空気感染対策(結核・COVID-19 等)、重度粉じん
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使い方:**密着(フィット)**が最重要。長時間連続使用は無理をせず、適切に交換。
4|本物 N95 のチェックポイント
NIOSH ロゴ/TC 番号/製造者表示、堅牢な構造、頭掛け式が基本。
NIOSH 認証データベースで検索し、模倣品・未認証リストにないか確認。
5|N95 vs TN95
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認証:N95=米国NIOSH、TN95=CNS14774(台湾)
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用途:N95=医療・高リスクまで広範、TN95=国内の日常・低リスク中心
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性能:N95=厳格試験の**≥95%**、TN95=国際認証なしの場合は高リスク非推奨
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価格感:N95 高め、TN95 手頃
要点:場面×リスク×規格で選定。正しい装着が性能を引き出します。